FC2ブログ
TOP > 完・盗賊団スリースターズ
 ← 決算4 | TOP | 続・盗賊団スリースターズ

リストマーク 完・盗賊団スリースターズ 

2009年01月31日 ()
FINALFANTASY XI * オンラインゲーム
朝日を受け、二人は森の奥へと進んで行った。
この近くにオークの拠点の一つである、ダボイがある。
魔法の地図を広げ、スリースターズの白ネコは青年を振り返った。
先ほど締め上げたオークの兵士の話によると、マスクを奪ったオークは
この周辺を牛耳るグループの一つのリーダー格らしい。
得意げにマスクを被り、部下たちに自慢していたそうだ。
二人は頷き、慎重にダボイ内部へと潜入していった。


―――ダボイ。

ダボイは、丘の上に小さな美しい修道院が建つ、素朴なエルヴァーン族の村だったが
十数年前、オーク軍残党の焼き討ちにあい、修道僧たちは皆殺しにされ
村は占領下におかれた。その後、地下のじめじめした修道窟や防衛に適した
地形が気に入ったオーク族は、そのまま住み着き、いつしか村は復活した
オーク軍の基地となった。

                                       FF11用語辞典より引用


ダボイ内部はオークの巣窟だった。
丘の上から様子を伺っていた青年は、息を呑んだ。
数が多すぎる…。オーク2,3匹なら何とかなるだろうが、結束力の高い
奴らはこちらを見つけると、たちどころに何十匹と仲間を呼ぶことだろう。
「どうする?」
青年が不安そうに白ネコを見つめる。
「潜入ミッションはあたしの得意分野だよ。獲物だけ探し出して駆逐する!」
音を立てず岩から岩へと飛び移る白ネコに、青年は必死について行った。



吊り橋を渡ったところで、ゲハゲハと聞き覚えのある笑い声がした。
二人は岩陰に隠れ、こっそり様子を伺った。

「ごイツハ先代ノ黄金ノますくダ!オラガにんげんカラトリガエシテヤッタド!」
10匹くらいのオークがそいつを囲み雄たけびを上げている。
「サッスが、オデタチノあにきダ!カッコイイべっ!」
オーク独特のイヤな臭いが、二人の気分を更に悪くした。
幸いそのグループの他には、オークの姿は見られなかった。
「何匹くらいやれる?」
白ネコは短剣を握り青年に小声で問いかけた。
「半分くらいなら…。」
青年もまた、ダガーを握りなおしそれに答えた。
「さすがスリースターズの一員!上等だよ!どっちが多くやれるか競争!」
白ネコはアビリティ【不意打ち】を仕込み、オークの集団に突撃していった。
青年もそれに続いた。

「ナンダっ!?」
突然の奇襲にオークたちは混乱した。
身構える前に白ネコと青年に切り捨てられていく。
「雑魚は任せたっ!」
白ネコは目の前のオークの頭を踏み台にして飛び上がり、マスクオークと
対峙した。
激しい咆哮をあげ、マスクオークが剣を抜き襲いかかってきた。
「昨日のお礼は、ちゃんとさせてもらうよっ!」
白ネコはその攻撃をかわし、短剣で反撃するのであった。

オーク


何匹かのオークを倒し、逃げていく者は追わずに青年は白ネコの方に向かった。
そこには倒れたオークの背中に腰かけ、マスクを弄ぶ白ネコの姿があった。
「やったのか…っ!」
緊張の糸が解けたのか、青年はその場にへなへなと座り込んだ。
「ちょっと、しっかりしなよ。油断しなければこんなやつら敵じゃないさ。
 そんなんじゃ盗賊団スリースターズは語れないぞ。」
白ネコは笑いながら青年の肩に手をおいた。
マスクを手にし、青年は思いつめたように呟いた。
「こんなマスクがあるからオレも家族もあんたも危険な目にあうんだ。だったら…。」
短剣を振りかざし、青年はマスクを打ち付けた。
「おいおい、折角取り返したってのにそんなことするなよ!
 父親の形見なんだろ?」
白ネコは青年の手を掴み、止めに入った。
「あんたが許してくれるなら、あたしに良い考えがあるよ。」


二人はダボイを無事抜け出し、サンドリアのアジトに戻っていた。
「どうするんだ?」
全く理解できないという感じの青年を余所に、白ネコは職人装備に着替えていた。
「こうするのさ。」
黄金のマスクに雷のクリスタルをあてる…。
バチバチという音をあげ、マスクが白ネコの手の中で姿を変えていく。
光が手の中に収束し、心地よい音が部屋に響き渡った。

「こ、これは?」
青年は原形を留めていないマスクだった物を見て驚いた。
そこには一つの黄金の指輪、ゴールドリングがあった。
「それならいつも装備していられるし、だれもマスクだとは思わないだろう?
 あんたの家族はいつもあんたと一緒さ。」
エプロンを部屋の片隅に放り投げ、白ネコは青年にウインクしてみせた。
「あ、ありがとう…。ありがとう…。」
消え入るような声で青年は何度も繰り返した。
「さて、残りの仕事も片付けるかね…。その前に…。」
白ネコは短剣を抜いて、青年に突きつけた。
「あんたはこれでスリースターズを首だ。」
「えっ!?」
驚き涙を拭うのも忘れた青年が白ネコを見つめた。
「ここからはあんたみたいな弱い者は足手まといだ。とっととどこかに行っちまいな!」
「しかし…。」
困惑する青年を外へ追い出し、白ネコは一つ息をついた。
「後は盗賊団スリースターズの仕事さ…。」
アジトの前で深く頭を下げ、街の中へ消えていく青年の姿があった。



ジュノ ル・ルデの庭。
男は召し使いを従え、大通りを歩いていた。
バザーの品物を眺めながら、貧乏人が貧乏人がと呪文のように
ぶつぶつ独り言を言っていた。
途中喉が渇いたので、召し使いにグレープジュースを買いに走らせた。
ベンチに腰掛け、懐からパイプを取り出し一服ついていた。
「…動くな。」
突然背後から武器のようなものを突き付けられ、男は小さく悲鳴を上げた。

Hold Up!

「ひいっっ!」
道行く人はこちらには気が付いていない。男は助けを呼ぼうとしたが声が出なかった。
「サイレスをかけた。しばらく声は出ない…。おとなしくしろ。」
男は冷や汗をかきながら、振りほどこうとしたが無駄な抵抗に終わった。
後ろの人物は静かに語りだした。
「黄金のマスクに纏わる過去の話、洗いざらいガードに白状するんだ。
 ちゃんと罪を償えば命までは取らない。だが…。」
腕を掴む手に力を入れなおし、その人物は言った。
「もしこのまま逃れようとか、更に罪を犯そうとするなら…!」
男はぜぃぜぃ息を切らし、ガタガタと体を震えさせた。
「盗賊団スリースターズの名において、おまえを…消すっ!」
掴んでいた男の手を離し、その人物は人ごみの中に消えていった。
男はその場に崩れ去り、戻ってきた召使いがおろおろと周りを回るのであった。

[2009.01.31(Sat) 09:49] スリースターズTrackback(0) | Comments(0)
↑TOPへ


 ← 決算4 | TOP | 続・盗賊団スリースターズ

COMMENT

COMMENT POST















管理者にだけ表示

Trackback

この記事のURL:
http://noranyun.blog115.fc2.com/tb.php/17-d246f548
 ← 決算4 | TOP | 続・盗賊団スリースターズ

ぷろふぃ~る。

個人で~た。

最新記事 + こめんと

らんきんぐ

とらっくばっく。

月別アーカイブ

カテゴリ

ついったー

きーわーどらんきんぐ

検索フォーム

いんふぉめ~しょん

QRコード