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2009年02月20日 ()
FINALFANTASY XI * オンラインゲーム
最近始めた錬金術の研究に必要な素材を探しに
ジュノへ滞在している時だった。
競売所でグラスファイバーを落札し、ついでに
どんな品物があるのか、鼻歌交じりで覗いていた。

「久し振り!」

背中をトントンと突かれ、白ネコは振り返った。
そこには笑顔で立っているLuto Mewrilah(ルト・ミュリラー)がいた。

ルト・ミュリラー

やぁ久し振り!元気してる?などと再会を懐かしみ
世間話の一つでもしようかという雰囲気になった。
「ちょっと時間ある?相談したいことがあるの。」
Lutoは白ネコの手を取り、通りを歩きだした。
「そこの店で落ち着いてお話しましょ。奢るわ。」
ぐいぐい引っ張るLutoに、相変わらず強引だなぁと苦笑する白ネコだった。






ジュノ上層の限定酒場『マーブルブリッジ』でLutoは
メロンジュースを2つ頼んだ。
今日はミスラ限定の日だったのは好都合だった。

「で、話って何?」
ストローに口をつけ白ネコはLutoを見た。
Lutoから笑みが失せ、急に真面目な顔つきになった。
「実は盗みに入ってもらいたいの。」
「!?」
口に含んだメロンジュースを思わず噴き出しそうになり
白ネコはゲホゲホとむせた。
「詳しく話すわね。」
Lutoは白ネコをジッと見つめながら、語りだした。




2週間くらい前かな。
ジュノ上層の居住区にわたしの知り合いのエルヴァーンの娘がいてね。
近々結婚するって喜んでたわ。
でね、結婚式には母親の形見の宝石を身につけるんだって
よく自慢話を聞いてたの。
その娘の母親は何年か前に亡くなってるんだけど、そのせいか
ずっと大事にその宝石を持っていたらしいの。
父親は飲んだくれでどうしようもないんだけどね…。
ところが賊に入られてそれを取られてしまったんだって。
それ以来、彼女はずっと塞ぎ込んでしまって…。
婚約者のヒュームの男性も心配して、わたしに相談に来たわ。
で、わたしの方でも調べてみたんだけど。

ジュノ下層の宝石店って知ってる?
ホントに偶然なんだけどね、キャンペーンだか何だか知らないけど
そこのディスプレイにその宝石が飾られてるのを見つけたの。
多分だけど、盗んだ賊が宝石店に売りにいったんじゃないかな。
そこで、あなたの出番ってわけ。

Lutoの話を静かに聞いていた白ネコは持っていたグラスを
テーブルに置いた。
中の氷がカランと良い音を店内に響かせた。
「それで、そいつをあたしに盗みだして欲しいわけね?」
「まぁ、そうなんだけど…。」
Lutoもメロンジュースを飲み干し溜息をついた。
「それだと可哀そうなのは、その宝石店の人でしょ?
 高いお金を出して買った宝石が無くなったら、また悲しむ
 人が現れるわ。それはわたしのポリシーが許さない。」
白ネコは尻尾の毛繕いをしながら、うーんと唸った。
「じゃ、どうすればいいの?」
「そこでね。ちょっと気が引けるけど良い考えがあるの。」
うっすらと笑みを見せLutoはウインクをしてみせた。



まず白ネコは宝石店の中を調べてみることにした。
扉を開け店内に入る。

店内

「いらっしゃいませ~!」
数人の客と着飾った店員がそこにはいた。
白ネコは客を装いガラスケースの中をいろいろ物色してみた。
たくさんの高価な宝石がキラキラと輝いている。
と、そこにひと際目立つように展示してある物を見つけた。
「何をお求めですか~?」
店員がここぞとばかりに対応してくる。
白ネコは、さも驚いたように、わざとらしくないように店員に聞いてみた。
「あらぁ、これステキねぇ!これは何ていうのかしら?」
自分でも鳥肌が立つのを我慢しながらその宝石を見つめた。
「こちらは、最近入荷されたばかりの一品でございます。
 その貴重な存在はジュノ大公もお認めになる程のものでございまして
 こちらをお気になさるお客様はお目が高…。」
喋り出したら止まらなくなる店員だと思い、白ネコは慌てて止めた。
「そ、それで、これは如何ほどかしら?」
話し足りなく少し不満げな店員はかけている眼鏡をクイっと上げ
淡々と説明しだした。
「こちら、『天使の微笑み』は特別価格、300万ギルになっております。」


―――夜

白ネコは再び宝石店の前に立っていた。
Lutoの作戦はこうだった…。

『昨日まであったものが無くなっちゃったらイヤよねぇ。
 だ・か・ら。証拠を残さず取り替えちゃえばいいのよ!』

Lutoは白ネコに、珊瑚のかけらを手渡した。
なるほど、それは昼間見た宝石とどこか似ているようだった。
「でも、さすがにバレるんじゃない?」
白ネコは手渡された物をぐるぐる見回しLutoに聞いた。
『ま、少しのことは我慢してもらいましょ。』
肩をすくめLutoは席を立った。
「あれ、あなたは一緒に来ないの?」
白ネコも同じく立ち上がりLutoに続いた。
『わたしはわたしで、ちょっとヤボ用があってね。宝石店のことは
 あなたに任せるわ。』


うまくいくのかな…と白ネコはもう一度珊瑚のかけらを見てみた。
淡い輝きはあるものの、どう見てもあの宝石とは比べ物に
ならないことは白ネコでも分かった。
ま、なるようになるか、と気持ちを切り替え周囲を警戒した。

宝石店

遠くの繁華街からは小さく騒ぎ声が聞こえるが、こちらには
人通りは無かった。
さっと屋根に飛び乗り、白ネコは店内に侵入し
こっそり宝石をすり替えたのであった。


                                       つづく!

[2009.02.20(Fri) 08:59] スリースターズTrackback(0) | Comments(0)
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