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2009年03月04日 ()
FINALFANTASY XI * オンラインゲーム
アトルガン地方にも、たくさんの住民が住んでいる。
一件豊かに見えるここでも、やはり貧富の差があり
市内は、人民街区、辺民街区、皇民街区の3つの街区に大別される。
その中の一つ皇民街区は、市民権ある者と聖皇の許し
ある者しか、通ることはできない。
表沙汰にはならないが、権力を奮い私腹を肥やす者も
多数いた。
白ネコは独自に調べ上げ、そのような悪人のもとから
価値ある物を拝借し、売りさばいたギルを貧しい住人に
分け与えていた。

その日も、とある豪邸から裏ルートで仕入れられたという
南洋真珠を盗み出し、屋根伝いに逃走していた時だった。

追手の犬たちがワンワンと声をあげ、白ネコを追っていた。
屋根に腹ばいになり、犬たちが通り過ぎるのを見下ろしていた。
匂いを消すデオドライザーを使っていたので、見つかることなく
その場をやり過ごせた。
「やれやれ…。」
ひとまず落ち着いた白ネコは一呼吸置き、再び皇民街区を
脱出するべく屋根を飛び移った。


もうすぐ皇民街区を出られる…。
そう思っていた時だった。
「…っ!?」
突然目の前が激しく光り、白ネコの視界を奪うものがあった。
閃光魔法を浴びせられたようだった。
突然の魔法に白ネコは、持っていた南洋真珠を落としてしまった。
「しまった…!」
徐々に慣れてきた眼に、小さく動くモノ影が見えた。
その小さなモノは真珠を拾い、一目散に辺民街区の方へと
走り去った。
白ネコは体制を立て直し、逃げるそのモノを走って追いかけた。



アルザビ辺民街区・茶屋シャララト

逃げるそのモノを追いかけ、ここまで来てしまった。
真夜中のその辺りは人通りも少なく、静まり返っていた。
白ネコは、屋根から屋根へと飛び移り、そのモノを追跡し
先回りして飛び降りた。
「くっ…!」
その動くモノは、白ネコの姿を見て立ち止まった。
「子供?」
白ネコも驚き、持っていた短剣を使うことができなかった。

子供1

「悪いいたずらはやめて、それを返してくれる?」
白ネコは優しい口調で話しかけてみた。
少女は白ネコをじろじろ見ていたが、次第にニヤニヤ
笑い出した。
態度もだんだんと落着き、腕組みをしながら近寄ってきた。
「何がおかしいの?」
白ネコも何かを感じ、短剣を握りなおした。
「盗賊団スリースターズも大したことないわね。」
「!?」
白ネコに背を向け、まだ声変わりすらしてないような声で
少女は口を開いた。
「あなた、何者?」
白ネコの問いかけに、少女は笑って振り向いた。
「あたしは盗賊団『ララブのしっぽ』の一人!
 名前は…教えてあげないっ!」
「盗賊団?」
白ネコは驚き、少女を観察してみた。
どうみてもまだ年端もいかぬ小さな子供だ。

「この真珠は、私たちが先に目を付けていたのよ!
 それを横取りしようなんて、いい度胸ね。」
少女は腕組みをし、アゴを突き出して白ネコに言った。
「姿かたちに惑わされるなんて、あなた盗賊失格ね。」
ケタケタと笑いだす少女に、少しムッとした白ネコは
じりじりと距離を詰めるようにした。

子供2


「あなたみたいな子供が、あたしに不意討ちするなんて
 良い腕をしてると言いたいけど…。」
白ネコはペロリと舌なめずりをし、身構えた。
「獲物は渡さないよ!」
「物心付いた時から盗賊の訓練をしてたからね。
 あんたよりキャリアは上かもしれないわよ?」
声をあげ笑い出した少女に、白ネコは素早く飛びかかった。
「ざんねーん。ちょっと遅かったわね。」
そう言うと少女は空中に浮かびあがったように思えた。
「何っ!?」
あと少しというところで捕まえられず、白ネコは空を見上げた。
その少女の背中には、パタパタと羽ばたく翼が見えた。
ターバンを巻いているNomad Moogleだ。
「お、重いクポっ!」
「うるさいっ!とっととずらかるわよ!」
少女の叱咤に汗をかき飛び上がるモーグリを見ながら
白ネコは舌打ちをした。
そんな白ネコを見下ろし、少女は勝ち誇ったように叫んだ。
「ホホホ、悔しかったらわたしたちのアジトまで
 いらっしゃいな!遊んであげるわよ!」

月の光の中に消えていく少女とモーグリを追いかけることが
できず、白ネコは叫びたい気持ちで一杯だった。


                               つづく!
[2009.03.04(Wed) 09:19] スリースターズTrackback(0) | Comments(0)
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