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2009年03月07日 ()
FINALFANTASY XI * オンラインゲーム
白ネコから全ての経緯を聞いたそのガルカは
鋭い目つきでこちらを見つめてきた。
そしてゆっくりと少女の方へと歩き出した。
「助けて!お父ちゃん!こいつを懲らしめてやって!」
身動きが取れない体をじたばたさせ、少女は叫んだ。
白ネコは短剣を抜き身構えた。額に汗が滲み出た。
そのガルカは少女に近づき、腰を下ろした。
そしていきなりその大きな拳を少女の頭に振り下ろした。

ガツンっ!

鈍い音が広場に広がり、白ネコは目をぱちくりさせた。
「このバカモンがっ!あれほど人様に迷惑かけるんじゃ
 ないと言っただろう!」
いきなりゲンコツをもらった少女は、初めは驚き、徐々に
泣き顔になった。
モーグリもおろおろし、成り行きを見守った。
「盗賊団はとっくの昔に解散したんだ!
 その名前を使って悪さするなんて、ダメじゃないか!」
「だって…、だって…。」
涙をぽろぽろこぼし少女は泣いた。
ガルカは少女の頭を撫でながら白ネコに振り向いた。
白ネコも短剣を収め、構えを解いた。
「すまなんだのぉ、冒険者さん。
 悪さするように育てたつもりはないんだがの…。」
深々と頭を下げるガルカに白ネコもどうすればいいか
わからず少し慌てた。






「この子は昔、わしがまだ海賊をしてた時に
 面倒をみるようになってな。この子の両親も同じ
 仲間で、世界中の海で冒険してたもんだ…。」
ガルカの家に案内された白ネコは、椅子に座りいろいろ
話を聞いてみることにした。

室内1

昔の名残だろうか、壁にはどこかの地図やサーベル等が
飾られていた。
ガルカはモーグリに酒を持ってこさせ白ネコに勧めたが
白ネコは右手でそれを断った。
ガルカの横で静かに寝息を立てる少女を見、白ネコは言った。
「自分の夢の為に、あちこちで盗賊の真似ごとをしてるって
 言ってたけど、どういうこと?」
「さぁなぁ、わしも今の仕事が忙しくてあまり構ってやれて
 ないからな。おいっ!モグ!何か聞いてないか!?」
いきなり怒鳴られ、ビックリしたモーグリは慌てて二人のところへ
飛んできた。
「えーっと…あのぅ…。アムリタに言うなって言われてるクポ…。」
うつむいてもじもじするモーグリを不覚にも可愛いと思って
しまった白ネコだった。
「この子の両親、どうしたの?」
「こいつの親は行方不明でな。海賊してたある日、当時手を組んでた
 サハギン共に襲われてわしも大けがをしたんだ。」
グラスの酒を一気に飲み干しガルカは少女を見た。

「獣人と手を組んでたの?」
「獣人といってもいろいろいるからな。人間と共存の道を
 選ぶ獣人もいるさ。」
「でも裏切られた…?」
「大仕事の後で、船には大量の財宝が積んであった。
 それに目がくらんだんじゃろう。突然わしらを攻撃して
 船を奪った。こいつの両親はわしを庇って海に落ちた。
 わしも気がついたらここへ流れ付いていた…。」
ガルカは天を仰ぎ大きなため息をついた。
「あいつらの帰りを待っていたこの子に、わしは掛ける言葉も
 無くてな。それきり海賊から足を洗いこの子の父親代わりを
 してるってことさ。」
モーグリの背中をもふもふしながら話を聞いていた白ネコも
一つ息を吐いた。
「理由はどうあれ、あんたには迷惑かけたな。
 こいつからあんたの宝の場所を聞いて…」
「お父ちゃんのバカっ!」
突然少女が声を張り上げ叫んだ。
「あたしは、あたしはお金を貯めて船を買うんだ!
 それでいなくなったもう一人のお父ちゃんとお母ちゃんを
 探しに行くんだ!」
ガルカは立ち上がり少女を落ち着かせようとした。
「落ち着け、アムリタ!どういうことかちゃんと説明してくれ。」
「あのサハギンさんたちが言ったもん!たくさんお宝を集めたら
 船を売ってやるって!だからあたしは…。」
そう言い残し、部屋から飛び出した。
モーグリも慌ててその後を追った。

「なんてこった…。そんなことを考えてたなんて…。」
ガルカは脱力して椅子に座り込んだ。
「サハギン達って言ってたけど、マズくない?」
白ネコも立ち上がり部屋を出ようとした。
「あぁ、すぐに追いかけよう。あんたには迷惑かけっぱなしだな。」
苦笑するガルカを横目に、白ネコは移動速度のあがる
ストライダーブーツを装備しガルカに言った。
「面倒ごとに巻き込まれるのは得意でね!」
ニッと白い歯を見せた白ネコに、ガルカは目を閉じ鼻で笑った。



                                    つづく!
[2009.03.07(Sat) 09:19] スリースターズTrackback(0) | Comments(0)
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