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2009年03月18日 ()
FINALFANTASY XI * オンラインゲーム
出港の時間が近づき、白ネコは気を許してしまった。
苦しいだろうと行李の蓋を開け、二人のタルタルの顔を
外に出してしまった。
白ネコは気づいていなかった。
先ほどの男が、白ネコを怪しみ船に乗り込んでいたことを。

「どうやら、無事に船は出たようだね。」
白ネコはシャンテの体を抱え、箱の外へ出してあげた。
軽く会釈したシャンテの頭から、はらりと髪が流れた。
アラムも一人で箱から出てきて、伸びをした。
「しばらく船旅で、マウラから徒歩になるから
 今のうちに休んでおいてね。」
荷物を船室の隅に片付け、様子を見に行こうと甲板への
扉を開けようとした時だった。

「やはりな…。」
突然扉が開き、油断していた白ネコは腕をネジあげられた。
そしてそのまま床に抑えつけられ、身動きが取れなくなった。
「し、しまった…!」
アラムはシャンテを背中に庇い、身構えた。
「手間をかけさせるんじゃない。今すぐ舞踏団に戻れ。」
男の冷たい言葉にシャンテは身震いした。
「裏切りは許されんが、大人しく戻るというなら
 命だけは助けてやる。」
「イヤだ!もうあんた達の言いなりにはならない!
 オレはシャンテを平和な陽のあたる世界へ連れて行くんだ!」
アラムは白ネコから渡された短剣を抜いて、男に向けた。
「それに、お前たちはもう終わりだ!
 アトルガン皇国の聖皇様に申告しておいたからなっ!」
我ながら子供っぽい台詞かもしれないと一瞬思ったが
アラムはそれでもいいと強がった。
それを聞いた男は少し表情を変えたが、また無表情に戻り
アラムを睨んだ。
「それがどうした?我ら舞踏団ブラックソールが
 その程度で壊滅するとでも思ったのか?」
男は片手剣を白ネコの首筋にあて、薄ら笑った。
「気が変わった。お前たちはここで始末しておく。」





騒ぎをききつけた船員が、様子を見に来たが
部屋の外にいた男に斬りつけられ悲鳴をあげた。
もう一人仲間がいたようだ。
「お前はシャンテの力を知らないようだな。」
男はニヤと笑い、アラムとシャンテを見つめた。
「何だ!?」
男の話を聞きながら、アラムは脱出する術を探していた。
通気口があるが、シャンテを庇いながらでは無理があるし
例え逃げだせたとしても、ここはすでに海の上なのだ。
逃げ道はない…。

「最後だから教えてやろう。我々がなぜその死にかけの
 タルタルを手元に置いていたのか。なぜここまでお前たちを
 探していたのか。」
もう一人の男が部屋に入ってき、ポキポキと指を鳴らした。
白ネコは必死に抵抗しようとしたが、馬乗りになられ力が
入らなかった。
「そのタルタルには、とてつもない魔力があってな…。
 フレアどころではない。その力を団長は見抜き欲しがったのだ。」
「な、何を言ってるんだ…?」
もう一人の男がじりじりとシャンテの左側に近づいた。
「なぜカスポニアの毒が抜けないのか、お前はおかしいとは
 思わなかったのか?それは、我々がそのタルタルから
 魔力を抽出していた為、著しく抵抗力が無くなったからにすぎん。」
話に夢中になっていた男の押さえつける力が、一瞬緩くなった。
白ネコは機を伺い腹に力を入れた。
「まさか!栄養剤といって打ってた注射が…?」
思い当たる節が浮かんでアラムは声を荒げた。
「その力があれば、組織の力は絶対的なものになるはずだったが…。」
クククと不気味な声で笑う男が更に続けた。
「魔力はまだ不十分だが、もういい。ここで始末する。」
男が片手剣を白ネコの首に差し込もうとした瞬間、白ネコは
飛び起き男を跳ね飛ばした。
男が受け身を取り反撃をしたのと、もう一人の男がシャンテの腕を
掴んだのはほぼ同時だった。


「いやぁぁぁぁぁ!!」
シャンテが絶叫し、大気が震えた。
腕を掴んでいた男は壁に激突した。
アラムも左腕で顔を覆い、必死にその場で耐えた。
「何だ!?」
その場にいた全員がシャンテの姿を見た。
膨れ上がる魔力が大気を歪め、海面を波立たせた。
そして激しく光ったかと思うと真っ白の世界が広がった。




「う…、ここは…。」
気がつくと白ネコは地面の上に倒れていた。
辺りを見回すと、そこには海でも地上でもない景色があった。

アルタユ1



                             厨二病のままつづく!






 
[2009.03.18(Wed) 09:06] スリースターズTrackback(0) | Comments(0)
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