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2009年03月22日 ()
FINALFANTASY XI * オンラインゲーム
ようやくサルタバルタ領内に入った3人は、安全そうな
場所をみつけそこにキャンプを張った。
ずっと歩きづくめだった為、疲労も貯まり、特にシャンテの
消耗が激しかった。
あれ以来、眠ったままで何も口にしていなかった。
アラムが薬を流し込むが、それも効果があるのか
わからなかった。

「すまないな。ここまで付き合わせて。」
満天の星空の下、赤いイフリート星を見上げアラムは呟いた。
パチパチと音を立て、燃え上がる焚火をぼぅっと見ながら
白ネコは微笑んだ。
「星降る丘はもうすぐね。頑張ろう。」
もはや励ますことしかできない白ネコは、己の無力感に
内心悔しがっていた。
錬金術をもっと勉強していたら、良い薬が作れたのかもしれない。
いろいろ考えると気が滅入ってしまいそうで、頭を掻き毟り
ゴロンと横になり目を閉じた。
アラムは寝息を立てるシャンテの傍でまだ起きているようだった。




次の日、3人は西へと歩き出した。
ここからなら夕方までには星降る丘に到着できるだろう。
そこから先はどうするかまだ決めていなかったが
とにかくそこへ行こう…。そんな気持ちが先走っていた。
穏やかに晴れた空は気持ちよく、流れる川もさらさらと
心地よく感じた。
遠くで小さなウサギがこちらを警戒しながら見ていたが
草むらに姿を隠し、走り去っていった。

陽が西に傾きかけた頃、目の前に丘が見えた。
頂上には1本の大きな木が立っているのがわかった。
「あそこだ。」
アラムは足早に歩き出し、白ネコもそれに続いた。
振り返ると空が紅く染まり、見事な夕焼けを作りだしていた。

星降る丘1

頂上についた3人は、そこに座り込んだ。
夜の闇に近づく風が頬を撫でてゆき、白ネコはぶるっと身震いした。
シャンテの手を握り、アラムは語りかけた。
「シャンテ…。着いたよ。ここがシャンテの故郷だよ…。」
太陽がゆっくりと沈みだし、辺りが暗闇に包まれつつあった。


月が丘の真上に差し掛かる頃、周囲に異変が起きた。
「始まった…。」
3人のいる地面がぼんやりと輝きだし、無数の光が舞いあがった。
旅慣れた冒険者なら、この光景を見たことがあるだろう。
晴れた夜空には、星降る丘からキラキラと光が昇るのを…。
それが何なのか、白ネコは知らなかったし知ろうとも思わなかった。
ウィンダスの魔法塔が絡んでるのかな、とも思ったことがあったが
それ以上考えるのは止めた。

星降る丘2

「シャンテ…。見えるかい?この光景、覚えてるだろう?」
アラムはシャンテを抱きあげ、静かに語り出した。
光が二人の周囲を踊るように舞いあがり、幻想的な輝きを放った。
「シャンテ…。」
アラムがシャンテの体をぎゅっと抱き、頬を合わせた。
すると、地面が一層輝きだし二人を包んだ。
「見えるよ…。わたし、ここを覚えてる…。」
「シャンテ!?」
小さな声だったが、しっかりした口調でそう聞こえた。
そのシャンテの顔は仄かに染まり、生気に満ちているようだった。
「目が…。見えるのか?」
しっかりと目を開いているシャンテを見て、アラムは驚いた。
「ありがとう…、アラム。わたし、幸せよ…。」
光がシャンテの周りをふわふわ舞い、体の中に消えていった。
「もう思い残すことはないよ…。ホントにありがとう…。」
「な、何を!?」
小さくなっていく声に、アラムはシャンテの体を揺すった。
「ダメだ!これから自由に生きていけるんだよ!」
シャンテの目が再び閉じられ、周囲の光がまた輝きを増した。
「うわぁぁぁぁぁ!」
アラムの叫びが星降る丘に響き渡った。
いつの間にか夜が明け、太陽が顔を出していた。

星降る丘3




数日後…

白ネコはウィンダスを訪れていた。
少し街から離れたところに、小さな小屋があった。
扉を叩くと、中から木こり姿のアラムが出てきた。
「やぁ、待ってたよ。」
こじんまりとした部屋の中には、二つの椅子と
二つのカップが置いてあった。
「元気にしてる?」
「おかげさまでな。もう心配は無いよ。」
白ネコは窓から外を眺めた。
池の近くに動く人影があった。
「帰ってきたみたい。」
二人は外に出て、その人を迎えた。
「あら、お客様?」
「うん、昔お世話になった人。」
「そう、ゆっくりしてらしてね。」
アラムと同じ木こりの服を着たその人は、ニッコリ微笑んだ。

木こりさん

「あの光のおかげかなって思うんだ。
 あの光がシャンテの体の毒を浄化してくれたんだ。」
「そうね、うん。きっとそうだよ。」
しっかりと目を開け、薪を小屋に運び込むシャンテを見て
白ネコも微笑んだ。
「でも、シャンテの魔力も記憶も無くなってしまって
 それだけが心残りよね。」
「いや、その方がシャンテは幸せだと思うんだ。
 昔のことより、これからのことの方が大事だよ。」
アラムはシャンテに手を振り、白ネコに振り返った。
「今日はご馳走するよ。シャンテは料理は得意なんだ。」
とびきりの笑顔を見せたアラムに、白ネコも大きく頷いた…。





[2009.03.22(Sun) 09:34] スリースターズTrackback(0) | Comments(0)
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